べに丸介護日記(2004/11より)

7月 29日(土) 作業療法中 パート2
7月 26日(水) ユキコさんの娘たち
7月 22日(土) 今月のイベントーー盆踊り
2006年 8月
 日 月 火 水 木 金 土
- - 1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
- -

 

 2006年7月29日(土)
 作業療法中 パート2
作業療法の様子をガラス窓 
ごしに眺める 
 
 
 
 
 
 
テーブルについた四人の患者は、それぞれ異なった課題 
に取り組んでいる。輪投げのポールに輪っかを通したり 
外したりしている人。ジグソーパズルのピースをせっせ 
とはめ込んでいる人。短冊のような紙片をあれこれ並ベ 
変えている人。 
 
そして、きょうのユキコさんは… 
 
まず、鏡を前に置いて髪をとかすよう促されたが、櫛を 
持った右手は空中で止まったまま。療法士さんが手を添 
えてやらせようとするんだけど、視線はあらぬ方向へ。 
 
次はおしぼり作り。タオルを細長く畳んでくるくると巻 
く作業。これも、手が自由に動かないという事実以前に、 
何をするのかってことが理解できてない。 
 
気がついたら、ユキコさん車椅子の上で船こいじゃって 
るし〜。 
 
見ている私は「幼稚園の参観日の母親」状態。ユキコさ 
ん、だめよ眠っちゃ。先生の言うことをちゃんと聞くの 
よ。他の人は真面目にやってるんだから〜。じれったい 
なあ、もう。 
 
障害の程度は千差万別、他の人と較べるなんて無意味な 
んですけどね。 
 
 


  ちょっと面白かったでしょう。
私はいつも義母の施設での様子ってどうなのかしらと思っています。こっそり見るって面白いですね。質はこの前、こっそり近所の人との話聞いちゃいました。自分の被害を言いつけていました。加害者は私。もちろん妄想ですがいい気はしませんでした。
okomot ..8/2 20:11(水)

  okomotさん、こんにちは。

病気から来る妄想であるってことが関係者には分かっ
ていても、中途半端にリアルだったりするので、困っ
てしまいますね。

悪口の対象が自分となると笑えません(^^;;

深刻さではokomotさんの足下にも及ばないけれど、う
ちの近所の、娘さんと二人暮らしのおばあさん。少し
認知症気味かなあという方なのですが、会うたびに、
ご近所中のあることないことを滔々とおしゃべり。

「これは妄想、信じちゃ駄目」と思いつつ、油断する
とうっかり信じそうになってしまう自分が怖いです。
言われっ放しのokomotさんのストレスが理解できます
べに丸 [URL] ..8/3 9:29(木)
>> 返信
 

 2006年7月26日(水)
 ユキコさんの娘たち
今から5年前、義父が亡くなり認知症が格段に進んでしま 
ったユキコさんの今後をどうするかについて、実子4人が 
話し合った時のこと。 
 
 上の義姉 「お母さん、あと10年は生きると思う。施 
       設に入ってもらうのがいいんじゃないの」 
 
 下の義姉 「私は、どっちでもいい。出来る協力はする 
       けど、自分たちの生活を犠牲にする必要は 
       ないと思うわよ」 
 
私はその場に居なかったから、後で夫から聞かされた義姉 
たちの発言である。実母に対して何と冷たい! と人は言 
うかもしれないけど、そういう問題ではないということ、 
私には分かる。 
 
ふたりとも夫の親との同居経験があり、しかも途中で続か 
なくなって別居したというところも同じ。老親との暮らし 
がどんなものかを知り尽くしているのだ。 
 
だからこそ、在宅介護の3年間、ふたりの義姉は週一回ず 
つやって来て介護の実働に関わってくれたのだと思う。私 
に対する感謝のことばを惜しまなかったのだと思う。 
 
病院介護に移行して、負担の偏りがなくなったことを、義 
姉たちは他意なくホッとしているんじゃないかな…と、こ 
れは私の勝手な想像です。 
 
 


  べに丸さん こんにちは。
何と淡々とした話し合い、でも現実味があって体裁や世間体など抜きにした話し合いだったのでしょうね。私も冷たいなんて思いません。在宅介護されてきたべに丸さんへの謝意を忘れず言葉だけでなく行動もされる、それが何より優しさと誠意の表れですよね。お義姉さま方の、べに丸さんに対しての真摯な気持ちがとても良く伝わります。

思わず我が家の場合を考えてしまいました。べに丸さんちのように実子である義姉と夫でこの先のことを話し合うこともなく今日まで来ています。いつになったら、何が起こったら、考えるんでしょう。いつもいつも目先のことへの対応ばかりで…思わず「ハァ〜」とため息です。
ekubo ..7/26 19:54(水)

  えくぼさん、こんにちは。

>いつになったら、何が起こったら、考えるんでしょ
>う。いつもいつも目先のことへの対応ばかりで…

これは、仕方のないことかもしれませんねぇ。うちの
場合だって、義父の突然死という衝撃的なできごとが
起こらなければ、その場しのぎで日々を送っていたの
ではないかと思います。

結局、夫と義弟の決断により、出来るところまで在宅
でやろうということになりました。えくぼさんのご明
察どおり、これは「世間体」とか「体裁」を考えての
ことではなく、お互いの本音を出し合った結果だった
のでしょう。

そして、どうもユキコさんの二人の息子は母親離れが
いまいちスパッと出来ないみたいです…なんてね(^^)
べに丸 [URL] ..7/27 20:50(木)

  話し合いの場があるだけいいですね。そして、皆さんわかっていらっしゃるから気が楽ですよね。我が家は義妹は近くに住み核家族なのに盆、正月に来ていち早く帰ってしまう始末ですよ。娘ってそんなもんかな。
okomot ..8/2 20:20(水)

  okomotさん、こんにちは。

夫の兄弟姉妹の振る舞いには、ついつい敏感になって
しまいますよね。そしてこうも言いたくなるじゃあり
ませんか「そもそもね、あなたたちの親でしょ。はっ
きり言って私には何の権利もないし、ましてや義務も
ないんですからね」

でも、これを言ったらおしまいだと思うから、ぐっと
飲み込んで、自分を嫌いになりたくないという一心で
頑張るんです。

okomotさんがお義母さまの介護を懸命にやっていらっ
しゃるのだって、息子の嫁だから当然だなんてことで
はないはずです。人としての誠意が頑張らせているの
だと思うのです。

それをいいことに、介護の実態を見て見ぬ振り? 協
力する気持ちもない? 感謝の言葉すらなし? 
「アリエナイ〜」と思わず叫んでしまいそうです。

こういう話題になると、つい熱くなってしまう私はま
だまだ苦労が足りないね。
べに丸 [URL] ..8/5 10:42(土)
>> 返信
 

 2006年7月22日(土)
 今月のイベントーー盆踊り
今月のイベントは何と盆踊り。 
誰が踊るの? と思っていた 
ら浴衣姿もきりりとさわやか 
な病院スタッフの人たちが、 
東京音頭に炭坑節、花笠音頭 
をにぎやかに。 
 
笛や太鼓にお囃子の声…空調の効いた建物の中っていうの 
がちょっと変だけど、それでもお祭りの音は私たちの心を 
ワクワクさせる。 
 
車椅子の上で、一生懸命手振りをするおじいさんや、団扇 
を嬉しそうに振り回しているおばあさん。盆踊りって、日 
本人の心のふるさとに通じてる、と思った。 
 
ユキコさんの表情は、いまいちはっきりしなかったなあ。 
眠かったのかもしれない。でも、せっかくのチャンスなの 
だから逃すわけにはいきません。しっかり参加してもらい 
ましたもんね。 
 

>> 返信


戻る    前の日記へ



| 携帯用 | | RSS | | 検索 | | Home |

++ Powered By 21style ++