the world is not enough


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インターステラ―
ユリイカ!
ドッキング時に回転するとか、ロボットがモノリスとか、始原に回帰するとか、2001年のオマージュ盛り。
次元を越えられるのは愛=重力という設定が科学と非科学の表裏に着地して締め。
出エジプトとノアの方舟的な構造。
ブラックホールの中心の特異点のデータは如何に記録されたのか、方程式とはどんなものだったのか、量子データをモールス信号で伝達できるのか、表向き宇宙開発などやっていられないような飢餓状態の地球でどうやってコロニーのような巨大建造物を製造できる財源を作れたのか、などという重要な点がサラリされていて、急激に尻窄みな展開になるところが気になるなど。
宇宙開拓史で説明されたワープ理論やガンダムにおけるコロニーなど、大きな理論の筋立て自体は大きく変わっていないのかな、と思ったり。
西暦が明確に示されていない点がミソで、物語自体がパラレルワールドの可能性があったり、ただのファンタジーと読めたりする。とは言え、根底にあるのは出エジプトやノアの方舟のような世界観なのだろうと思われる。これまで生きて来た土地を見捨てて約束の地を探索して、限られた人々(大きく人類、という括りがされるが、当然全ての生存者を平等に移住させられるわけではない)をどうやって連れていくか、人類という概念をどうやって生きながらえさせるか。生存者(の一部)をコロニーに移住させる、「種」という形で保存する、という考えられるふたつの選択肢は、生への執着の仕方として実は結構重要なことを示唆しているように思えた。
5次元世界という概念を映像で表現した4次元立方体にしても、「彼ら」=未来の地球人という設定にしても、物語の構造として理解できるものでなければ、そもそも映画にならない、という点で、とても映画的な映画。

ゴーン・ガール
1/3の事件のあらましとニックへの逆風、次の1/3のエイミーのサイコな計画、最後の1/3で不可解な共存を選択せざるをえない夫婦、という構成。筋立ては、氷の微笑。
互いに支配しあう結婚という形式に潜むちょっとした掛け違いが極端に誇大されていて、それがエイミーのサイコとして表出する。と言ってみればただのコメディ。物語の筋は開始早々想像がつくので、進行だけで引っ張るわけだが、それにしては犯罪偽装の手口や捜査についてツッコミどころが多いのでラストの恐怖感がいまひとつ盛り上がらない。
..2015/01/02(金) 04:05  No.3636





  




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