OKADA DESIGN WORLD DIARY

OKADA DESIGN WORLD へようこそ! ここはダイアリーというより<独り言><お知らせ>を兼ねております。趣味の写真や車談義、パソコン系やオーディオ。そしてサウンド・ビジネスから政局論争。友人との雑談で考えた事や閃きを書きとめています。目からウロコの雑学として読んでいただければ嬉しく思います。2003年から構築して来ましたので資料としても膨大な量になりました。お時間が許す限り、ごゆっくりと閲覧ください!

※ このダイアリの内容・写真等すべては管理者である<OKADA>の「アイディア」であり「著作物」です。許可なくリンクを作成したり、文章等の複製・転用・二次利用、他のHPや文献等で掲載使用する事は <著作権法上認められておりません!> 常識ある行動をお願いします!

なお、音響施工に関しては「プロ向け」として記載しております。現場経験の少ない、またはやった事の無い素人の方は " 決して真似ないでください "
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2017. 7. 16. Sun チェン爺〜!
2017. 6. 27. Tue ・・勝手に技術講座 2・・
2017. 6. 16. Fri ・・勝手に技術講座・・
2017. 6. 15. Thu お爺ちゃんの玩具
2017. 5. 26. Fri アナログテープのデータ容量
2017. 5. 22. Mon ノスタルジー? 良い想い出・・
2017. 5. 16. Tue なぜアナログサウンドを好むのか?
2017. 5. 05. Fri タイヤの異変
2017. 5. 04. Thu 小さな日本刀!
2017. 4. 29. Sat 設備音響に対する捉え方・・ いろいろ

 

2017. 7. 16. Sun
      チェン爺〜!

想えば・・ 子供の頃からラジオやレコードで音楽の世界に興味を抱き、自然と自宅のオーディオ機器を操作するようになっていました。その影響もあり小学4年生から放送部員として校内放送に関わり、音楽の授業はレコード装置の操作を先生に代わり行っています。そんなガキの頃から現在まで・・ 実はやっている事が変わっていない!? もう半世紀以上の年月「音」に関わっているって・・ 誰が見ても音馬鹿人生だよね〜  で・・ 数日前にここで「終焉」を告知しました。コンサート系でいつまでも爺いが現場に居ちゃ駄目よ・駄目ダメ〜〜!という警告?を自らにも発しました。 
 
★はい、そこのジージ! (o ̄∀ ̄)ノ” 貴方ですよ! もう若い人にバトンタッチしなさいって! 貴方が初めてオペレートしたのは20代でしょ? もう40年経過したのだから充分。爺いになったら歳相応のポジションがあるんです。 
 
 ヾ(`・ω・´)ゞ 変〜身〜! じゃなく「チェン爺〜!」 
 
・・・という事で・・ 会議施設の調整室でマイク数本のオペレーションを担当中。これが意外と難易度高いのです。何せメインが天井SPだから明瞭度も厳しい! 音にうるさいお歴々なので、ただ聞こえればオーケーではないんです! それに若造が担当では不信感を抱かれてしまうんです。高齢なりのポジションってあるんです! (^_^; ) 
 
ところで、もっとマイクに近づいて喋ってほしいな〜 
 (; ´ д`) 先生、お願げ〜しま〜す!  
 
 

2017. 6. 27. Tue
      ・・勝手に技術講座 2・・

 画像のオープンデンスケに、他のオープンデッキから音楽をコピーして聞いていると、音質劣化が余り気にならないのが不思議です。ヘッドホンで聴けば更にクリアなサウンドになりますが、モニター用ヘッドホンだとテープのヒスノイズ(サー音)や、チャンネル間のクロストーク(漏れ)が気になったりします。往年のアナログ機器を用いるとノイズに影響されない「音楽」を楽しめる・・ 
 
 デジタル時代となった現在、あえてアナログに拘るのは音質だけではなく録音・ミックスされる段階で、どうしても音質が劣化してしまう部分を、高額機器と有能なエンジニア、演奏家自身も奏法で補ったりして作品を作って来た経緯があります。ですからレコードはもちろんラジオで聞いても、ラジカセで聞いても楽曲・歌の雰囲気が変わらないで届いていた・・ コピーしても「音楽」は劣化する事はないと私は考えています。 
 
 デジタルは優秀なテクノロジーだから、これだけ様々な業界でその便利さが活用されています。地球の反対側の人と顔を見ながら普通に会話するなど、20年前だったら一分間数十万の経費が必要でした。それは装置が全てアナログだったからです。それがネット経由でスマフォ同士で誰もが無料で利用出来ちゃう!? もう当時の夢が現実になっています。しかしその恩恵とは裏腹に・・ 何かを20年前に置き忘れてしまったように感じるのです。昔は良かったな〜という思考というか懐古主義ではない「物理的」理由の気がします。それがアナログ機器でしか味わえない音の「連続性」と「積層感」。 
 
 デジタルは音をぶつ切りに分解して符号化します。音がデータに「変換」される段階で、連続性は失われます。ただ余りにも細かく分解するので人間の聴覚では差が分らない筈。ブラインドテストをしたら違いが分らないと設計者からも言われます。気分とか好みの問題とも言われます。しかし聴いていて心地良くないのです。別の何かに気を取られ音楽を忘れてしまうというか・・ 
 
 音質が良いか悪いかで問われたら断然デジタル! しかしデジタルは心地良くないのか?と問われると、そう感じるようにするのに若干の時間とテクニックが必要と答えます。ではアナログは?と問われると、デジタルより遥かに面倒だけど、その苦労や時間経過に見合った喜びが得られると答えます。それにアナログの方が操作していてストレスもなく気持ちが楽なんです。久々にアナログ機器を操作したオペレーター全員がそう答えるのは、やはり何か理由があると考えた方が普通です。 
 
 「積層感」とは・・ 私が作った俗語です。音の連続性と同時に大切なダイナミック感ですが、音とノイズを数値で換算したらデジタルに敵いません。アナログ機器は残留ノイズが必ず発生するからです。カセットなど最たるモノで・・音が歪まない最大レベルとノイズレベル(テープヒス)との差は40dB程度しかない。デジタルは安価な機器でも90dBありますから倍以上。もう勝負になりません!? つまり C D 音楽を歪ませないようカセットにコピーすると、音楽の半分以上がノイズに消されてしまう事になります。 
 
 アナログ録音は狭いダイナミックレンジや機器の制限を踏まえ、音声回路内で若干の圧縮を施こします。テープ録音だと磁気ヘッド内で発生する自然のコンプレッサーを活用します。何とか40dB程度の上下幅に収まるようミキシングやマスタリングされている事も理由です。演奏家も音量を均一に演奏してくれたり・・ そこもアナログ時代のメリットでした。 
 
 ギター1本の演奏でも6本の弦が重なり合ってハーモニクスやグルーブを構築します。「積層感」とは正に音が複雑に重なり合った瞬間の上下の音量差。それをどこまで正確に再現しているかを表しています。 
 
 デジタル機器の場合、低い弦から徐々に音を重ねて行くと、本当は6弦全てが鳴っているのに、最後に弾いた1弦の音だけが聴こえているような感じ・・ 音量の大きい音に小さい音がどんどん消されてしまうように感じるのです。ジャラ〜ンとコードを弾くとピッキングの順番に音が重なります。同時に奏でる事もある。それらがサスティーンとして残るけど、音量が下がると大きな音に押し退けられてしまうように聴こえるのです。とても微妙で微細なニュアンスですが、言ってる事が分るでしょうか? 
 
 アナログはどうなのか?と言えば・・ 同じ条件でギターを例えにすると、音が重なっても最初の音がずーと聴こえています。多少はマスクされ聴こえ難くなっていても消える事はありません。その小さな音が機器の残留ノイズと混ざっても消えません。その消えない事で音楽のグルーブ感が失われないと思うのです。 
 
 デジタル変換は小さな音、人間が聴こえないとされる高い周波数を決められた規格でカットします。カットする事で電送や記録には好都合なんです。M P 3 はその規格を更に進ませ音のレンジを極限まで整理して圧縮してしまう技術です。アナログが山盛りご飯とすれば、M P 3 はお餅みたいな感じ。どちらも分量は同じとか栄養は変わらないと言われても、ご飯と餅を同じと言う人は居ませんよね〜? 
 
 ここで何度も言ってますが・・ アナログが良いのではなく、デジタルがまだアナログに達していないと考えています。実用的だけど何か違う?そう皆さんも感じている筈です。良い楽器も安い楽器も同じ・・ それが20年前に置き忘れてしまった「感性」ではないかと考えています! 
 
 
 PAエンジニア・・ 出音はもちろんですが、やはり人同士の安心感や信頼度が大きく関係する仕事。PAで一番大切なのが演奏者と初対面の雰囲気! そこで信頼を失う人が意外と多いのです。今の季節だとジーパンとTシャツが駄目とは言いませんが・・ 初対面ならポロシャツに着替えろ〜!という事。舞台仕込みの延長で汗臭い汚れた服装のまま演奏家や歌手に挨拶するのは失礼と考えましょう! 昔からスタジオエンジニアの方がレベルも高く見られた理由です。服装や言葉使い、そしてオペレーターとしての自信! 音に関しては・・適度な音量かな。 
 
     これをコピーすればマニュアル完成だ! ♪ゝ(▽`*ゝ)  
 
 

2017. 6. 16. Fri
      ・・勝手に技術講座・・

★写真はイメージです 
 
 問題・・ カセットで音楽を聞いて「やっぱ・・いいよね〜」と素直に感じる経験をします。アナログ機器を使ったりするとやはり同じ感情を抱きます。デジタル・アナログの差は何だろう? と今更ながら自問自答する。そこで、もう一度「定義」します! 
 
 昨今・・ ビジネスアイテムとして普及しているデジタル。ダイナミックレンジは95dB以上と広大です。デジタルならノイズレベルは低いし大きな音でも歪まない。ワウフラや歪率は計測限界以下・・ だからビジネスには好都合な仕組みです。しかしその広大なレンジを基準に構築された音楽・音・響き・ミックス、そして演奏法・・ ある程度大きな音量で聞くなら良いのですが「普通」に音楽を聞く音量には合いません!!  
 
 人が・・ 普通に音楽を聞く際の音量差は「20〜30dB」と意外に狭いです。その狭い範囲で聞こえ易い楽器奏法も存在します。音量の違う楽器のバランスを、聞き易いようミキシング・バランスを整えるから心地良いとなる。デジタルとアナログは演奏法も、周波数バランスも、音楽ミックスも、その「基準」が違うという事。それを先ず理解して欲しいです。 
 
 ぶっちゃけた話・・ 一般家屋で音楽を聞く場合はダイナミックレンジは狭い方が聞き易い。ですからアナログ時代の音楽が聞いて心地良いと感じる一番の理由です。我々のようにミキシングを施す仕事が求められるのですが・・ ミキサーの仕事、実は楽器バランスや周波数を整えるだけでなく、人が聞き易いように「ダイナミックスを狭くしている仕事」なのです。★ここんとこ大切! 試験に出ますよ…φ(。_。*)メモメモ… 
 
 結論・・ デジタル機器でミックスされた音楽。その95dBという広大な音量差から、人が聞き易い30dB分だけを切り取ったらどうなっていると思いますか? 音楽バランスはメチャクチャ、音もスカスカですよ! そんな状態では聞いて心地良い訳ないでしょ? だったらトータルでコンプかませば聞き易くなるの。誰でも出来る・・・ 
 
 戯言・・ デジタルが駄目な訳はなく、アナログが良いでもない! 要するに人の聴覚に対して、オーディオ・エンジニアの感性が合致していないから、心地良くないとなるんです。それさえ分っていれば、後は好みの問題で解決します! 
 
  ・・おわり・・  
 
 

2017. 6. 15. Thu
      お爺ちゃんの玩具

5月初旬、引越し荷物の中から昔のオープンデッキを発掘?して以来・・ 自分のオーディオ人生も発掘?して来ました。業界仲間の協力・応援を頂戴しつつ・・ 我家のリビングはオープンデッキで賑わっております。 
 
 アカイ・GX-260D 業界仲間に修理・調整していただいたデッキが届きました。早速4トラ・ミュージックテープを聞きながらこの日記を書いております。澄んだ音色に生まれ変わりました! 
 
 オタリ・MX-50N Kさん経由にて夢の業務機もリビングに鎮座しております。譲っていただいたO社長さんに宜しくお伝えください。もし修理したもう一台が不調の際はこのデッキをそちらへ運びます。Z嬢特急便で! 
 
        改めまして御礼申し上げます <(_ _)> 
 
 ソニー・オープンデンスケ・TC-5550-2 販売された当初は欲しかった憧れの機器でした。しかし時代的に音響業務が忙しくなり趣味のフィールド録音など行ける状態ではありませんでした。あれから40年という年月が経過した今、こうして実機で遊んでおります。ジャンク品を修理して問題なく動くまでに修復。もう触っているだけで楽しいのよ ♪ゝ(▽`*ゝ) 
 
   オーディオって何が面白いの? 何が楽しいの? よく聞かれます。 
 
 自分が自由に操作出来る機器が目の前に在る。その機器が奏でる音楽・音・響きが心地良く、機器に接している時間が充実して感じるのです。オーディオ・無線・車・バイク・パソコン・カメラ・ムービー・・ その趣味が嵩じて今の音響人生に繋がっています。 
 
    お爺ちゃんになっても玩具は大切なのさ! (^_^; )  
 
 

2017. 5. 26. Fri
      アナログテープのデータ容量

 10インチリールが回るのって、音楽聴いてる〜!という見た目の雰囲気もバッチリ! そこで「アーカイブ」しています。ハイレゾへ? 違う違う・・ カセットで収録したライブを 2TR / 19cm へコピーです。折角アナログで録ったのに、それをデジタル変換しては意味が無い! そんな事したらアナログの心地良さは味わえません! もちろん・・趣味の話ね。 
 
 例えば、この10インチリール一杯の音楽データって・・ 果たしてどの位の容量になると思います? アバウトな答えですが・・ 約「3TB」程の容量になります。昨今はハイレゾとか高品質データ処理が登場してますが、音楽を記録する際に必要なデータ量から換算するとアナログの比ではないと分かります。 
 
 現在のテープとは磁性体の密度も違うので単純換算は危険・・ ですが、大きく重く嵩張るメディアなりに、使用されたデータ容量もそれなりに大きかったのは事実です。音が良いと言われるアナログ記録。現在の技術で考えても大容量だったのです。 
 
 因に、T V で広告しているテープを使った記録装置は 1 / 2 インチ幅のテープが960m使われています。その容量は6TB。データ圧縮を施す事で約15TBとか!? 
 
http://www.fujifilm.co.jp/corp.../news/articleffnr_1025.html  
 
 

2017. 5. 22. Mon
      ノスタルジー? 良い想い出・・

 業務機< OTARI MX-50 >のメンテナンスです。20数年経過した機器ですが、6年前にメンテを行っただけあって内部はとても綺麗でした。ナカミチとは中味違う? P C 制御で自動配線された基盤は精密で密度も在りメンテナンスは難しい・・テイウカ全く故障するようには思えないシッカリした造りです。随所にコネクターがあるのでトラブルとすればそこだな〜・・ モーターも業務機だけに大型で重量のほとんどがモーターと電源トランス、そして頑強な鋼鉄製フレーム。ここまでボディ剛性が高ければ振動による故障もほとんど発生しないと考えます。 
 
 本体はタグチ製の頑強なケースに入っていたので綺麗でしたが、本体ケースの塗装がベタベタに変質していました。それと本体付属のゴム足風に見えたプラスティック製の足が二つ粉々になっていました。搬送時の衝撃がこの足に架かったと考えます。同じ寸法のゴム足(ゴム製)を探します。 
 
 初日は点検で終始しましたが、一番問題のテンションゴムの動きが悪い症状。メカを確認したところキャプスタンから離す為のバネが弱っている感じ。構造を調べるとリンクが三カ所経由する事でバネの張力だけでは戻り難くい構造と判明。キャプスタンに押し付けるソレノイドは問題なく作動しているので、走行系に支障はありません。しかしバネ交換はかなり分解しないと手が入りません ((( ̄▽ ̄; )ウッ… 
 
 電子回路系の不具合が全く無かったことで私でも何とかなりました。今回は二台同時にメンテナンスを引き受けた訳ですが、一台はオーナーさんに戻します。写真の二台目は暫くお借りする事になりました。 ワーイ ♪ゝ(▽`*ゝ) 憧れの業務機が我家に! 
 
 どんな録音状態のテープでも安定した再生音は流石です! 入出力も X L R バランスなのでミスマッチがありません。ハイアマチュアの方は TEAC や AKAI の方が特性が良いとか言及してますが、周波数レンジを広げても音楽的メリットはそれほどありません。私は O T A R I のプロサウンドが好き。それに頑強な内部構造をみて更に安心感を抱きました! d(-`ω´-〃) 
 
 2TR /19cmでも音の充実度が心地良い。S/N やダイナミックレンジはデジタルの方が遥かに上質なのに、音の抜けや密度、そして空気感の良さはアナログならでは! 余談ですが・・ オープンテープやナカミチのサウンドを聴いている限り、どうしてデジタルに移行したのか?疑心しか抱きません。やはり新製品を売りたい業界団体の圧力でしょう。新車の税金が安く旧車は逆に高くする国策と全く同じ。こうした音文化衰退が残念でなりません。改めて思いました。 
 
 写真のように IKEA 製のキャスター付ラックに乗せました。こうしないと重くて一人では動かせないのです。 ε=(^。^; )  何だか・・毎晩のようにテープ編集で徹夜した日々を思い出しますね〜 出張先のホテルにデッキを持込んで編集した事もありました。オープンデッキの存在感・・ あの当時は仕事でしたが、今はノスタルジーであり良い想い出です。今30〜40代の若い方はオープンテープは知っていても、メインで使用した経験はないと思います。ましてテープを切ったり貼ったりの編集は想像出来ないでしょうね〜(苦笑) 
 
 例えば、ダンスリハーサルの場合。振付の先生がどのタイミングで「音出して!」と言って来るか顔色と雰囲気を確認しつつテープを戻す・・ つまりテープを戻すにも進めるにも数秒〜数分の時間が必要なので、その駆け引きがプロとして認知されるポイントだった気がします。 
 
 その後、ポン出しは C D や M D が主流となりましたが、私はパソコン編集とポン出しに早くから切替えた事もあり、オープンデッキの使用頻度は急激に減りました。 正直・・オープンは面倒だった記憶しかありません。機材だって重いので音出しの準備だけで労力も費やされます。どんな仕事も「時間と出来映えとのせめぎ合い」。だから「時」が必要な機器が敬遠されたと・・ 今はそう思えます。 
 
 とくに音響の仕事は「音を出してなんぼ」の世界。オーディオとの違いもそこ。音色や音質以前に進行に不可欠な音が出なければ、存在の意味すらないとなりましょう。この部分は演奏家も同じかな〜? 何とも世知がない世界よのぉ〜と今は思うけど、当時は欠片も感じなかった自分が居ました。若さって・・ そう言う事だったのか? 
 
 テープを箱から出してリールを固定。テープを引き出して空リールに絡ませる。おっと・・ヘッドとテンショナーのルートを間違えないように・・ テープがセット出来たらFFとSTOPボタンをチョチョンと押しながら曲の頭で止める。はい、これで準備完了・・ って、既に1分以上経過してますよね〜? 音を出すだけでこれだもん・・ 時代のニーズにはマッチしません。 
 
 でもね〜・・ ダンスのリハでは音楽テープを戻す時間が、ダンサーさんとしては息を整え振付けを整理するのに必要不可欠な時間だった。その数秒〜数分を音響がプレゼントするからリハーサルも円滑に進むのです。時間が求められる仕事には、その数倍も時間が必要なのです。オープンテープの時代はそれでバランスが保たれていたように感じます。  
 
 

2017. 5. 16. Tue
      なぜアナログサウンドを好むのか?

 考えてみてください。現在と違い30〜40年前、音響は特殊な仕事でした。一般の方に業種の話をしても「ん?」となりました。そこで業界の説明をしても「ほぉ〜」と分ってないな〜と疑問が浮かびました。ただ先方も自分は分らないし出来ないので・・と社会的地位というか存在は認知してくれました。家族に話をしても同じような反応だったと記憶しています。ラジオやテレビの方々と一緒にする仕事・・ これで何となく理解してくれたかな〜? 
 
 演奏家も同じように見られていましたが、時代的にバンドマンと表舞台ではない印象だったと思います。会社組織ではないので収入も不安定とか、有名歌手の専属なら安心とか・・ 要するに社会的なポジショニングで他人を評価する時代背景が強かった時代。と言う事は・・ それなりに実力がないとプロとして認められなかった筈。ですから当時の演奏家の放つ音楽も相当に中味の濃い演奏と言えます。スタジオミュージシャンというワードが、それまでのバンドマンとは差別化され憧れの存在だった時代でもあります。 
 
   アナログサウンドと仕事は何か関係あるのか? 
 
 現在のデジタル世界を否定する訳ではありませんが、当時は演奏を録音する、ライブコンサートで演奏する、これは特別な意味がありました。早い話・・ 数年のキャリアでは選択されなかったのです。幾ら演奏が上手でも業界側が相手にしなかったのです。逆に業界からプロとして観て戴くにはプロとしての実力と経験が不可欠でした。音響の世界もコード巻き三年とか言われた時代です。楽器の演奏が上手だけではスタジオには入れなかったし、舞台の上に立てなかったと考えてください。プロとしてのセンスも求められました。 
 
   アナログサウンドが心地良いのは何が要因? 
 
 演奏の違いが大いに関係します。ライブコンサートの録音を聞きながら思うのが、マイクの先に居た演奏家のセンスです。前述した努力と経験が音・音楽として心地良いのです。ハッキリ言って音質とか音色だけの問題ではありません! 楽曲やアレンジにもよるけど演奏の厚みも桁違いでした。何せストリングス・セクションは8−6−4−4−2が普通でした。ブラスセクションは5−4−4が普通。リズムだってドラムス、ベース、パーカッション、ギター2〜3名、ピアノ、キーボード2名が普通なのです。他に和物楽器が入ればその分だけ人数も増えます。現在では考えられない大勢のプロ演奏家が一同にセッションを組んでいるのですから、聞いていて心地良いのがお分かりと思います。 
 
 そしてアナログ機器そのものの構造・仕様も大いに関係します。デジタル機器のような I C やチップ部品はありません。ディスクリートといって大きな電子部品を回路レイアウトに添って配置されます。そこを通過する電圧も電流もデジタル機器とは桁違いに大きい分だけ「音の良さ」として感じるのです。これは数値ではなく感覚の世界ですから、やはり実際にご自身の耳で聴いて感じていただかないと理解出来ないでしょう。 
 
 今なら未だアナログ機器が手に入ります。アナログサウンドの世界を知らない若い方はぜひ経験して欲しい。私が言ってる心地良さがきっと分る筈です。もうアナログに戻る事はありませんので、デジタルサウンドの伝手にして欲しいと願っています。  
 

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