さあ！！１２年度の創作開始である。三田さん天板のアンジュレーション決めに突入。設計図からアーチをトレース、型を創りポツ単位で斜度を追及する。最後は手触り感覚でアーチを確認する。まさにＶＮ　作家の道をまい進する。

氏、３回目とは思えないほどのスピードで、仕上がっている。 
ブロックのバーチカルを整えベンディング・マシンで寸分のくるいなく曲げる。さらにしゃこまんで貼付、いよいよ、ヴァイオリンの土台が出来上がる。

氏、ミラノロ・ヴァイオリンは自宅で創ることとなった。 
それよりも早くＣＥＬＬＯ　作りに専念したいと言う事で、ドメニコ・モンタニアーナ１７４２年に挑戦することになった。 
まず、１８ｍｍのシナべニアを、ボンドで貼り36ｍｍ厚のモールドのした作りに入る。 
まず基本の箱型から、ブロック用のありを創り、バンド・ソーで切り抜く慣れたものだ！が？バンドソーを何度も切り、修理しては使う。この手順を繰り返すうちに溶接技術も完璧マスターした？ 
モンタニアーナは胴が普通のストラドより数センチ大きい特徴がある。モールドでその全貌が現れてきた。

まずモールドにあわせてブロックを削る。ブロックを垂直、鉛直を保ちながら切ると言うのは至難の業である。氏、はそれをいとも簡単に切る装置を創ってきた。実にうまく考えた装置である。したがってうまくモールドに付けたが？なかなかそうは問屋が卸さないのがこの制作の難しいとこ。 
さらに側板の１・１-１．２ｍｍの厚さに均等に削る。これまた難しい。次回はＣ字コーナーをを張った形ができるか？・・・

久しぶりに鎌倉弦楽器制作者協会の会長、大窪さんの登場である。 
大型ＣＥＬＬＯ　”ＣＥＬＶＡＩＳ”出来上がっているのであるが、さらに念入りに仕上げている。久しぶりの来房宮本さんと出来栄えについて語り合う・・？ 
宮本氏も、出来あがった”ＤＵＰＯＲＴ”の　ネックＥのポジショニングが今一気に入らないから取り換えると言う。この２人の徹底ぶりおそれいりやした！！

スリーピング・ビューティ―の表板で苦労してます。等高ラインを、左右シンメトリーに決めます。ポツ単位で追及します。 
氏、この作業で大分時間を取られてます。しかし表板の完璧作業は、後々ニス塗りの時に効果が解ります。

高橋さんも前半の佳境に入ってきた。 
Ｃ字コーナーを貼りおわり、アンダーバウツの曲げと貼り付けにかかる。 
１・１ｍｍ-１・２ｍｍ位の薄さにスタンレーで削る、非常に根気とやる気がいる作業である。何とかこなした！。来週には、ＶＮの箱が出来上がる。ますます楽しくなる。

氏、作業が楽しくてあっという間に時間が過ぎ去るとおっしゃる。確かにだんだんヴァイオリンの形が現れてくるこの工作は、一つ一つの工程ががたまらなく楽しいのである。 
ところが！？、今回のメープル素材、実に美しい”とらもく" 。これが曲げるのに至難の技を要する。 
小生も手伝ったが３本折れた。美しいもの程折れやすい・・？ 
来週こそはと”氏”念じて帰って行った。

先日、ヴァイオリンの誕生の地、イタリ―・クレモナに行ってきた”氏” 
ＤＯＭＥＮＩＣＯ・ＭＯＮＴＡＧＮＡＮＡ・１７４２の設計図を仕入れてきた。ＣＥＬＬＯ　２５台、創ったと言われているモンタニアーナの傑作である。かのチェリスト、ヨーヨーマが使っていると言う。 
３６ｍｍのシナべニアにポスターから起こした型をトレース。あっという間にモールドを完成させた。展示会でＮＯ・１を取ったマエストロすっかり、ボール盤の扱いも上手になった。バーチカル用のプロテクターも自在に取り付ける。おそれ入りやした！！