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改めてになりますが、このツートラのクラス分けは・・・。 同じ七時雨山荘スタートでも、ルートや難易度で幾つかに分かれています。 高度な方から、クラシック・ヒームカ・ヒームカBの順。 クラシックは、初日は海を目指して走り、翌日は海から七時雨山荘を目指す2日間の競技。セクション間の移動にもオフロードが多くなります。 次がヒームカ。同じく海を目指しますが、こちらはワンデイトライアル。1日で競技が終了。 一番ゆるいのが、私達がエントリーした、ヒームカB。 ヒームカと同じくワンデイトライアルですが、時々、クラシッククラスと交差しながら途中まで走り、昼食後、別ルートに分かれて、七時雨山荘へ戻ります。 では、題名のヒームカCとは? はい、あまりに風景が良いので、競技でいっぱいいっぱいなって走りきってしまった事がもったいない気分になり、ツートラのツーだけやってみる事にしました。題して「勝手にヒームカC」(笑) だって見て下さい、↓この景色・・・、もったいないでしょ♪
朝食時に、宿へ連泊をお願いし、バイクを降ろしはじめました。 最後のセクションが泥んこセクションだったので、泥落としの為にも、走っておくのは悪くありません。 ナビが半充電で長期駆動が難しい事もあり、ひとまずはナビオフでスタート。 この為、XL500Sさんの車と、時々、先頭を代わって貰ったりしながら、道を進みます。 スタート地点だった七時雨山荘を通過。峠道へ突入・・・。 パンク修理ポイントを通過しますが、もはや頼りになったチームメイトも、実行団(コラコラ、実行団を頼りにするのはルール違反♪)の姿もありません。なんとなく、兵どものなんとやら・・・。 非力なTL125だって、一応はバイクですから、下りなんかは、そこそこ、イイ気分で峠を走って行きます。 ですが、少し標高が上がった場所で登り坂にかかると、やっぱり「がんばれ〜。」な雰囲気にもなります。 っま、このバイクの場合は、これでもカワイイと思えるからイイんだけどね♪ 峠を走っていて、気がついた事が少々・・・。 標高が上がってくると、XL500Sさんの車と、TL125の動力性能がほぼ同じになります。 前を走っていてすっかりぶっちぎったつもりでいても、止まって待つと、予想外にすぐに車が現れたり、後ろを走っていても、ちっともノロノロ走ってる気がしない・・・。 バイク車載中の軽の1BOXと互角って、アンタ・・・、タハハ。 勝手にヒームカCでは、逆周りルートを選択しました。 昨日、ファイナルセクションと勘違いしてアタックしたセクションも、今はロープも無い状態。 私達のアタックの後も、何台かチャレンジしたんでしょう。難所だった登り坂が、いくらか掘られてる感じもします。 競技中も給油ポイントだったGSでガソリンを入れると、店員さんに声をかけられました。 「トライアルの方ですか?」「はい、でもウチのクラスは昨日だけで終了です。」 聞けば、ちょうど選手がそろそろ給油に来るところだそうです。 どうやら海まで行ったクラシッククラスが、折り返して戻って来ているようです。 なるほど、走り出してみると、ちょくちょくと実行団のバイクや車とすれ違います。 TL125はゼッケンが付いたままなので、余計な心配(なんかトラブルか?逆走してる?)をかけないよう、手を振りながらすれ違います。
ある駐車場まで来て、バイクを停めました。 「次はどっちに行く?」 と相談していると、見通した先の道路を、次々にバイクが渡っていきます。 海まで走った方達が戻って来ました。 コースの沿道へ向かい、バイクを降りて、しばし手を振ってお出迎え・・・。 再び走り出し、標高をあげます。 競技中は、土砂降りの雨を突破してたどり着いた昼食ポイントに着きました。 ヒームカBの折り返し点です。 昼食はまたまたカレー。なんか競技中に食ったらやたらと美味かったもんで♪ 昼食後、XL500Sと分かれました。 私の方は、今日も七時雨山荘へと引き返します。 ナビの電源を入れて、登ってきたルートとは、別のルートで下りる事にしました。 「確か、大会の時は、こっちから来た気がする・・・。」と選んだルートは・・・、しまった、ダートです。 今度は、実行団も居なければ、チームメイトもいません。下り言うこともあり、ここは慎重走行。 なんとかダートを走りきり、舗装路へ出ました。ここからは冒険せず、基本的にナビに従って走ります。 舗装路でのTL125の走りは、非力である為、周りも車とのペースが、ビミョーな関係になります。 決して自分から抜けるほど速くも走れないのですが、この辺りのマナーでは、遅い車に追いつくと、けっこう、先を譲ってくれます。 こちらも、後ろに車が追いついてきた時には、軽く合図して前に出しながら走っていました。 飛ばしている訳でもなく、TL125と自分に、ちょうど良いペースで快適に走る事が出来ます。 しばらく走ってると、1台の車が後ろに付きました。 う〜ん、距離感が微妙・・・、少し距離を取ってついてきます。 抜くほど先を急いでいるようにも見えませんが、それでも、追いついてきた車両です。 っま、こっちも急ぐ訳でも無し、道を譲ってみました。 車が近づいてきて・・・、窓が開きました??? 「トライアルの方ですか〜。」 ・・・、どっかのGSでも聞いたセリフ。(笑) 向うも実行団ベストは着ておらず、こっちも参加者ベストを着ておらずですが、どうやら少しルートを外れた場所を走っている、古びたトライアルバイクを見かけて・・・、関係者の方が声をかけてくれたようです。 並走しながら、「大丈夫で〜す!競技は昨日までで、今はツーリング中で〜す♪」と声を返して、前に出て貰いました。 道は、ナビを頼りに、順調に進みます。 古いスタイルのトラ車のTL125ですから、ガソリンタンクの容量には自信有り。 軽量化の為に、タンク容量をも犠牲にした近代トライアル車に比べ、ワンタンクで走れる航続距離だけは、おそらくエントリー車中の最強クラス♪ それでも、そろそろガソリンの残量が気になり始めました。 なんとか給油せずに、宿までたどり着きたいところ・・・。 ナビで全体の位置関係が見えますので、推奨ルートが、低い山を回り込む、かなり遠回りである事も分かりました。 「山越えすれば届きそう・・・。」とショートカットルートを探しはじめます。 キョロキョロしていると、遠くに国道を外れ、たんぼ道に入って行くトライアル車が・・・。 「シメタ!実行団のショートカットルート発見♪」と、同じ道を曲がります。 段々と引き離されて行きますが、ナビは目的地の方向表示もするタイプですので、そうそうルートも間違っていない事も分かります。 道がオフロードへ入った為、埃であったりタイヤ跡であったりを頼りに、キョロキョロしながら更に追跡。 周りを探りながら走る私の目に、馴染み深いものが飛び込んできました。 「ありゃ・・・、コースマーカー。」 競技中に何度も見た、ルート案内のシールです。 競技が終った箇所から外されるのですが、これがあるって事は、とっくにゴールしていると思ったクラシッククラスは、まだ走ってるって事です。 しかも、もしトライアルセクションが途中に設定されていれば、クラシッククラスのセクションを突破しないと、通れないルートなのかも・・・。 「ぎえ〜、クラシッククラス後半のトライアルセクションなんて、押して歩いたって突破出来ないかも!」とビビリます。 競技中の車輌にも追いつかれました。 最早、打つ手無し・・・。もう、戻る事も出来ません・・・。 追いつかれる分には道を譲って前に出せばイイけど、引き返そうもんなら、競技車輌と正面衝突の可能性大です。 「行くしかない・・・。」と祈る気持ちで前進・・・。 「お〜、助かった〜。」 久々に舗装路へ出ると、ほぼ七時雨山荘の近所でした。 私達がアタックした、七時雨山荘内の二つのセクション。 クラシッククラスでも使われていました。 ・・・、ぐっと高度にアレンジされて。(笑) しばらく観戦し、会場をウロウロしていたら、参加者の方に声をかけられました。 「昔、持ってたんですよね〜。これで海まで?」 「イエイエ、ヒームカBなんで、昨日までです〜。」 などと会話を交わし、会場を後にしました。 宿までの一本道へ出たところで、ナビのバッテリーが力尽きました。 宿に着いたところで、ちょうどガスもリザーブ寸前。 ぴったりゴールってところかな? 昨日と同じく、盛り沢山のおかずで、瓶ビールを一本。 一人酒って事もあり、バタンキュー・・・。この日も、楽しい一日でありました♪ そして、夏休みは、まだ続くのであった・・・。 |
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