べに丸介護日記(2004/11より)

6月 28日(水) 七夕の短冊
6月 24日(土) 作業療法中
6月 21日(水) 自宅に帰れますよ
6月 17日(土) ミニ・コンサート
6月 14日(水) お食事は一緒にPART2
6月 11日(日) お食事はみんな一緒に
6月 08日(木) 新聞は無理だけど
2006年 6月
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 2006年6月1日(木)
 何とまあすごい病院
まるでホテルのようなエント 
ランス・ロビー。何だかすご 
く無駄に豪華な感じ。 
 
 
 
 
ユキコさんがこれから暮らす病院は「介護療養型医療 
施設」。夫は何度か訪れたことがあり、彼からその様 
子を聞いてはいたが、見ると聞くとでは大違いってこ 
とがよーく分かった。 
 
まるで巨大マンションみたいだ。豪華なエントランス・ 
ロビー、遊園地のようにオープンな感じのリハビリス 
ペース、広々とした居室。あくまでていねいな応対の 
スタッフたち。 
 
病院ではなく施設なのだと実感する。患者さんたちは 
いわばお客さまなのね。 
 
  「○○さま、歯磨きさせていただきますね」 
  「尿をとらせていただきたいのですが、よろ 
   しいですか」 
 
「はい、よろしいです」と私までドギマギ。 
 
ぶっちゃけた話、義弟や夫があちらこちら転院先を探 
した結果、ここしか受け入れてもらえなかったという 
ことなのですが。高い高い差額ベッド代に戦々恐々の 
私です。
 


  ココアさん、こんにちは。

ようやく頭の中のモヤが晴れて、元の日常が戻って
まいりました(^^)

今回も義弟は、病院への転院を希望していましたが、
義母の状態がかなり良くて、特段の治療が必要とは
認められなかったようです。

それではということで、リハビリ重視の「老健施設」
を探しましたが、鼻に管が入っている患者を受け入れ
てくれるところが市内にはなく、やむなく介護療養
タイプの施設に落ち着いたということのようです。

>ここで、腰を落ち着けられるといいですね。

ほんとにそうなのですが、まだまだ油断はできません
です(^^;;


 *******************

なつさん、書き込んでくださってありがとうござい
ます。紅真留のところまでも遡って読んでくださった
のですね。

「ユーモアと冷静」まさに私が文章を書く時に目指し
ているものです。なかなかうまくは行かないんですけ
ど…(^^ゞ

対象が、夫の母という義理の関係なので、一定の距離
を保ちながらも人としての誠意をつくしたいという思いで接しています。でもね、これが実家の母のことと
なるとそうはいかないってことを今度の旅行で実感し
てしまいました。

これからも、時々のぞきにきてくださったら嬉しいで
す。

べに丸 [URL] ..6/1 1:28(木)

  お久しぶりです。
ユキコさんの入所できるところは、結局、良過ぎて人気が遠ざかっているところでしょうかね。
我が家もいずれそういう日が来るでしょうが、果たしてすぐに入所できるか心配です。
かといって、今から予約しておくのも・・・。
私の口からは・・・。
okomot425 ..6/1 22:46(木)

  本当にまあすごい病院\(◎o◎)/!
こういうところあるんですね。

>高い高い差額ベット代。
私もそれが気になります。。。(笑)

今度こそ義弟様は安心でしょうか。
tako ..6/2 15:16(金)

  okomotさん、こんにちは。

okomotさんの介護日記を拝見するたびに、臨機応変の
機転や工夫にいつも感心しています。でも、お義母さ
まの様子はだんだん大変になってきているようで、心
配も募ります。

さて、今回の義母の転院先は、かろうじて病院の範疇
に入るところではあります。でも、もはや医療行為は
必要ないと判断されている義母の今後の行く先は、た
ぶん特別養護老人ホームか有料老人ホームになるはずです。

もちろん、特養には既に申し込んでいて、順番待ちを
しています。良い老人ホームは競争も激しいですよ
ね。今からお義母さまのために申し込んでおくという
のは、決して早すぎることではないはずです。

もっとも、okomotさんの口からそのことを提案するの
はちょっとねぇ…難しいですねぇ、困っちゃいますよ
ねぇ。



  ******************

takoさん、こんにちは。

「介護療養型医療施設」であるために、自ずと出来る
ことに限界があるってことは、義弟も分かっている
ようです。

ただ、その限界の中で彼が病院と喧嘩しないでくれま
すように、とやっぱり祈ってしまう私なのです(^^;;
べに丸 [URL] ..6/2 23:44(金)
>> 返信
 

 2006年6月4日(日)
 寄り添う二人???
先週の金曜日、リハビリ担当のたぶん理学療法士の先生 
が病室へ。「今日は、最初なのでユキコさんの状態を見 
に来ました」とのこと。 
 
手足をゆっくり動かした後「じゃあ、ベッドの上に腰掛 
けてみましょう」と言って、ユキコさんの上体を静かに 
起こした。 
 
そのまま体を回転させてベッドの上に横向きに腰掛けさ 
せる。先生も隣に腰を下ろし、ユキコさんの体を抱くよ 
うにして支えた。 
 
「具合はどうですか? 上手に腰掛けてますね」とユキ 
コさんの顔を覗き込む。ユキコさんも先生の顔を凝視す 
る。 
 
おお! まるで寄り添って目と目を見交わす恋人同士の 
ようではありませんか。写真撮っとけば良かった〜 
 
その様子を微にいり細をうがって夫に報告したら、大爆 
笑でした。ちょっとドキドキしちゃいましたよ,ユキコ 
さん。
 

>> 返信
 

 2006年6月5日(月)
 旅の日記が完成!
旅行日記がやっと完成した。 
写真を選び出し、順番に並 
べ、文章を添えて「旅行ブ 
ログ」にアップ。 
 
 
 
こういう記録を作ってみると、旅の記憶がいっそう鮮 
明に心に焼き付くような気がする。 
 
HPのトップからリンクさせました。 
 
 
 


  おかあさまとのヨーロッパ旅行記、拝見しました。
きっとおかあさまにとっては忘れられない珠玉の思い出になったことでしょう。
お2人、よく似てらっしゃるのね。お嬢さんとは(あんまり似てない・・・)という印象だったのですがー。
シェーンビューヘル城ってね、私がHP作成で愛用しているHTMLハンドブックに出てくるんですよ。何だか懐かしかった。
かねのね [URL] ..6/5 17:40(月)

  かねのねさん、さっそく旅日記を読んでくださって
ありがとうございました。

ちょっと前までの母は、同年代のお友達と一緒に海外
旅行ツアーに参加して、ひとりで頑張れていたのです
が、さすがに70代も後半になると介添え役が必要に
なってしまいました。

そして「今回を最後にする」と母自身、自分に言い聞
かせていたのです。かねのねさんが書いてくださった
ように「忘れられない珠玉の思い出」になってくれた
ら、私も妹も頑張った甲斐があるってものです(^^)

母と私、似てるでしょう。実は亡き祖母もおんなじ顔
をしてるんですよ。3人並んだら笑えると思う。
べに丸 [URL] ..6/7 0:22(水)

  べに丸さん、旅行記読ませていただきました。
お写真と一緒に楽しませていただきました。
ザルツとウィーンはとても懐かしかったです。
お母様は一つ一つの景色や出来事を心に焼き付けながら旅をされたことでしょう。
いい親孝行でしたね。


ホント、母娘そっくり。
何も言わなくても親子ってわかります。

それにしても長い飛行機の旅・・お母様はお元気でいらっしゃいますね。
tako [URL] ..6/7 13:45(水)

  takoさん、お義母さまの介護に心身をすり減らして
いらっしゃる中、私の旅日記を読んでくださったので
すね。ありがとうございます。

ザルツブルクは素敵な街でした。「もう一度行きたい
街はザルツよね」と言う妹と、ずばり意見が一致しま
した。

旅行中は楽しさと緊張で元気を保っていた母でしたが
帰宅してから虚脱状態。しばらくはボーッと過ごすの
ではないかと(^^;;
べに丸 [URL] ..6/9 0:22(金)
>> 返信
 

 2006年6月8日(木)
 新聞は無理だけど
今のユキコさんの興味を少し 
でも呼び起こすことのできる 
ものって、いったい何だろう。 
やっぱり花かなあ。 
 
 
 
作業療法のひとつなのだろう。病室のユキコさんをスタ 
ッフの人が訪れて新聞を読んでくれたのだそうだ。朝日 
新聞ですって。 
 
朝日新聞ねえ。いやいや、これが「毎日」だろうが「読 
売」だろうがユキコさんに新聞はちょっと無理ではない 
だろうか。記事を読み上げてもらいながら、たぶん「新 
聞紙」をまじまじと見つめていたに違いないユキコさん 
を想像して、ちょっとおかしかった。 
 
  「じーっと新聞を見つめながら聞いていらっしゃい 
   ましたよ。うーん、確かに意味は分かっていらっ 
   しゃらなかったようですけどね」 
 
そうでしょう、そうでしょう。 
 
でも、読み聞かせとか、絵や写真を見せるというのは、 
どんどんやっていいことなのだと思う。悩んだ挙げ句 
私が選んだのは、読み聞かせ用の「おとぎ話の絵本」 
と四季の花の写真がたくさん載っている写真集です。 
 
 


  読み聞かせ・・いいですよ。

hakoさんが発症後、入院中に心理のリハビリを受けていました。
退院する時、先生が、TVでも新聞でも見えるところに置いといてください。読めなくても意味が分からなくもいいんです。パラパラめくってるだけでもいいんです。
脇でごちゃごちゃ言わないで本人の好きなようにさせといて下さればいいんです。

そんなことを何年かやっているうちに、最近ではTVの内容が理解できるようになってきました。新聞もときどき読んでます。

気長にゆっくりでいいようです。
tako [URL] ..6/9 13:39(金)

  べに丸さん、こんにちは。

今度の所は、ほんとに豪華なホテルと言っても通用するような立派で設備の整った所のようですので、係りもなま半端な額ではないことでしょうね。
それに見合うところならやもえませんが、雰囲気はどうですか?
家族にも居心地が良かったら一番なので、どうかそういう所であって欲しいと思っています。
cocoa ..6/9 17:46(金)

  べに丸さん こんにちは。
遅ればせながら、、お帰りなさい!
旅日記楽しく見せてもらいました。79歳のお母様、カフェの達人!すばらしい。私の母もずーっとドイツ、ヨーロッパに行きたいと言っています。私もべに丸さんのように母と行きたいなぁ!失礼ですが、今回はお母様のために特別なツアー(シニアツアー?)だったのでしょうか。

ユキコさんの状態、が落ち着かれて(転院されたのですね)るようですね。いつもながら転院先を見つけられてくる弟さんはすごいですね。
花の写真を見ながら静かに過ぎる時間…ウチにもそういうときが来るのでしょうか。いえ…ちょっと思っただけです。あまりにもエネルギッシュなので…。
ekubo ..6/9 19:35(金)

  takoさん、こんにちは。

お義母さまのhakoさんが、91歳(たしかユキコさん
と同い年でしたよね)という年齢で、あれだけしっか
りとしたやりとりがお出来になるのは、ご家族の工夫
や配慮のたまものなんですね。

転院に次ぐ転院で、落ち着いて義母の情操面を考える
余裕がなかったのだと、今更ながら思います。気長に
ゆっくり…そうですね、急ぐ理由は何ひとつありませ
んもの(^^)

********************

ココアさん、こんにちは。

ほんとうに、設備の整いっぷりに驚くことばかりなの
です。今は二人部屋に入っています。立派なテレビや
冷蔵庫が完備し、布ばりの椅子が2脚ずつ置かれてい
ます(パイプ椅子とか丸椅子じゃないんです)

引き出しが4個ついている整理ダンスまであるのには
恐れいっちゃいました。何より部屋が広々しているの
で、閉塞感がないのがうれしい。

スタッフの皆さんは、とてもきちんとしていて、てい
ねいに接してくれます。あまりにもていねいなので、
却って居心地悪かったりして……ウソウソ(^^)


   *****************

えくぼさん、旅行日記を読んでくださってありがとう
ございました。

シニア向けのツアーというわけではなかったのです
が、座席が少し良かったのと、ホテルもスーペリアク
ラスということで、多少お値段が良いツアーでした。

すると、必然的に年配のご夫婦、熟年の姉妹や親子の
参加が多くなるんですよね。

えくぼさんのブログの最近の記事、お義母さまがエク
ボさんのことを「しょうもない女」とののしり、留守
電に「よくもこんな女を嫁にしたな」と吹き込んでい
らしたという文章をを読んで、目が点になりました。

こう言っては何ですが、覆い隠されていた気性という
か性格というか、そういうものが認知症によって露わ
になったのだとしたら、何と残酷なことだろうと思い
ます。

病気のせいとはいえ、エクボさんが怒りを通り越して
悲しくなってしまうお気持ちが分かります。
べに丸 [URL] ..6/10 0:36(土)
>> 返信
 

 2006年6月11日(日)
 お食事はみんな一緒に
これは、ユキコさんの部屋の 
前の廊下。フロア担当スタッ 
フの顔写真と名前が一目で分 
かるように、ボードに掲示さ 
れている。 
 
 
12時半に病院へ到着。ところが部屋はもぬけの殻。 
ユキコさんもお隣のベッドのSさんもいない。 
 
リハビリ? お風呂? どっちにしても中途半端な 
時間よね、なんて思いながら同じフロアにあるロビ 
ーへ足を向けた。 
 
いました,いました。このフロアの住人がみんな集 
まって食事をしていたのでした。ゆっくりと自力で 
食べる人、介助を受けながら食べる人、そして、ユ 
キコさんのように鼻の管や胃ろうで栄養を摂る人。 
 
さまざまだけど、皆さん一堂に集まってお食事中だ 
ったというわけ。ユキコさんは車椅子に座ってテレ 
ビのまん前に陣取ってた。 
 
  「たとえ経管栄養でも、食事のときは体を起 
   こします」 
 
と、主任看護師さんが言っていたのはこういうこと 
だったのね。ベッドに横になったままよりはずっと 
いいと、思いました。 
 
 


  べに丸さん、こんにちは。
傍から見てると行き届いた病院に見えますよ。
こうやって一人一人に目を届かすのは中々出来ないことだと聞きます。さぞ、スタッフも大勢いらっしゃるのでしょうね。
高い費用は人件費が大方を占めているのでしょうか?
これを伺って、安心もしましたが、手放しで喜んでばかりもいられません。なんだか複雑な気持ちです。
cocoa ..6/13 11:42(火)

  ココアさん,ありがとうございます。

これまでは、とにかく治療を目的として病院を渡り歩
いてきたわけですが、ここに至って「もはや治療すべ
きことはない」というのが義母の現状ではあります。

今後は、たぶん特別養護老人ホームに空きが出きるの
を待つということになるのだと思います。その前に、
今の2人部屋から4人部屋に移れれば、少しは費用の
面で助かるかな、なんて思っていますが。

治療ではなく「お世話」が中心の施設を利用するのは
初めてですが、今のところはとても行き届いたケアを
していただいていると思います。

そして、家族に代わってお世話してくださっていると
思えば、ある程度の費用はやむを得ないのかもしれな
い、という「負い目」のようなものを感じているのも
事実です。

私自身は、在宅介護がベストだと思っているわけでは
決してありません。それぞれの状況に応じたやりかた
を選択すればいいはずだと思っています。

それでも、こんな「負い目」をふと感じてしまうとい
うのは、やはり介護の世界に足を踏み入れた者の陥る
複雑な心の風景なのかもしれません。
べに丸 [URL] ..6/14 18:03(水)

  梅丸さんお帰りなさい。
旅行記楽しく拝見しました。
後できっと、懐かしく振り返るときが来ると思います。
いい想い出ができましたね。
食堂で皆で食事、おやつ母の病院も同じです。
最近はなんとか車椅子を自力で部屋から食堂まで行っているようです。そのせいか腕が痛いと言いますが。
来週、はじめて、那須の家に連れてくる予定です。
私も抱きかかえて車椅子に乗せる、おむつ交換、練習
しています。やせていても結構重くて腰が痛い。
ユキコさんも車椅子へ座っている時間が少しでも長く
なるといいですね。
さと [URL] ..6/15 0:02(木)

  さとさん、こんにちは。

旅行日記を読んでくださってありがとう。もう1ヶ月
たつんだぁ、とすっかり思い出気分です。ほんとうに
母との良い思い出になったと感じています。

お母さまの一時帰宅、受け入れ準備は大変でしょう。
車椅子とベッドの間の移乗介助はとても難しいですよ
ね。本人の体が硬直しているので、まるで大きな岩を
抱えこむような状態になってしまって。

さとさん、腰に気をつけてくださいね。
べに丸 [URL] ..6/15 10:02(木)
>> 返信
 

 2006年6月14日(水)
 お食事は一緒にPART2
鏡の中を写してみた。 
どれがユキコさん? 
 
 
 
 
 
 
前回は、既にほとんど食事が終わってしまっていたので、 
今日は早めに出かけた。ナースステーションに面したロ 
ビーに車椅子が3台並んでいる。ユキコさんを含めてこ 
の三ババさんは、みんな経管栄養の人たち。 
 
テレビ真正面の一等席に、きちーんと並んでいる様子は 
何だか可愛らしい。 
 
一方、テーブル席についている人たちの状態はさまざま 
だ。とても礼儀正しいお爺さんーーー車椅子をテーブル 
にピッタリくっつけるのをお手伝いしたら「これはこれ 
はかたじけない」とお礼を言われた。 
 
「ちょっと来い!」と大声で呼ぶ声に、まさか私じゃな 
いわよねと振り返ったら、しっかり私を手招きしている 
60代くらいの男性。恐る恐る近づくと「いいんだ、い 
いんだ」とおっしゃる。 
 
介護士さんが笑って「答えてあげると満足する方なんで 
すよ」 
 
なごやかなお食事風景でした。 
 
 
 


  べに丸さん、こんにちは

旅日記、見てきました。ヨーロッパには素敵な建物が数多くて町並みもいろいろと規制があるからでしょうか、美しくそろってますよね。マクドナルドの看板なんて、日本にもそんな風に工夫されているところなんてあるのでしょうか?
お母様とのご旅行は、大変なこともたくさんあるけれども、その分思い出もたくさん残る旅だったでしょうね。
私も、旅するときには大抵うちの息子は施設に預けていくのですが、たまに一緒に宿泊旅行に連れて行くことがあるんです。でも、リフレッシュしに行ったんだか、わざわざ疲れることをしに行ったんだかわからなくなったりして(^^;でも不思議と”思い出”にはしっかりなってたりして。でも自分の体力と差のあるシト(映画「ロードオブザリング」ご存知ですか?愛しい人を愛しいシトという妖怪みたいなのが登場するのです)との旅行というのはものすごいエネルギー使いますよね。もう勘弁という気持ちと、かけがえのないシトともう一度という気持ちと両方ですねぇ。。。

上の日記についてですが、他人のことなのでいろんな痴呆症状について、時には”笑える”なんて不謹慎なことを思ったりもしますが、これが自分がこうなったら・・親がそうなったらと考えると、こわいものがあります。
どんな人がどんなふうになっていくのか、
お酒を飲んだら人がかわるようにその人の抑圧されていた感情が吹き出るって感じなのでしょうか・・
私の回りにも介護老人を抱えている人がいますが、お姑さんなんですが、なんでも部屋ですっぽんぽんになられたり、ご主人や息子さんのお風呂を覗いていたりされるんだとか。みんなで「こんな風にはなりたくないよね・・・」と話すことしきり。。
この頃は、うちの母もかなり怪しくなってきた様子。
まだ若くて今年の秋に70歳なんですが、抗がん剤がきつ過ぎて副作用を和らげる薬がこれまた頭をボーっとさせたので、おかげで鍵やら通帳を紛失してしまったらしいのです。こんなことがきっかけで痴呆が進んでいくのかと、、、
ではまた。。


なつ ..6/19 17:08(月)

  なつさん、こんにちは。

母との旅行日記を読んでくださってありがとう。終
わってみれば、反省すべき点は多々あるにしても、頑
張ってよかったなあという気持ちが大部分です。

何より母が楽しかったと思ってくれればいいわけです
ものね。

なつさんの息子さんは確か17歳? どんなご様子か
詳しくは分からないのですが、周到な準備と細かい気
配りの必要な宿泊旅行だとすると、確かに疲れるかも
しれませんね。

でも、かけがえのないシトなのですから(^^)ねっ。正
直なところ、実の母だからこそ妹も私も頑張りました
のよ。

認知症が原因となる困った言動は人によってさまざま
ですが、介護真っ最中の知人などからよく聞くのは
「その人の地金が出る」というか「本来の性格がむき
出しになる」という傾向です。

それが暴力という形をとることもあって、お姑さんを
介護していた知人は「トラウマのようになってしまっ
て、お義母さんの顔を見るのもいやになった」とつぶ
やいていました。

介護する者される者、双方にとって悲しく残酷なこと
だと思います。どうしようもないことなんだけれど。

べに丸 [URL] ..6/20 17:37(火)
>> 返信
 

 2006年6月17日(土)
 ミニ・コンサート
「家族の日」というイベントが 
開かれた。患者と家族が一緒に 
ミニ・コンサートを鑑賞。 
 
 
 
 
いつもは人っ子一人いない応接ロビー。何故こんな豪華な 
スペースが無駄に遊んでるんだろうと思っていたけど、こ 
ういうイベントに使うための場所だったのね。 
 
ユキコさんは、プログラムをもっともらしく眺め、ステー 
ジの歌声に耳を澄ませ、動く人影を目で追い、心なしか生 
き生きとした表情を見せてくれた。 
 
会場には、ユキコさんより状態の重い患者さんが移動寝台 
で運ばれて来ていたり、わずか1時間が保たずに途中で退 
席する患者さんがいたりしたけど、とっても良い雰囲気の 
素敵なコンサートだった。 
 
ユキコさん、少しでも話が出来たらいいのにねぇ。「どう 
でした? きれいな歌声でしたね」と尋ねてみたんだけど 
いつも通りのノーリアクション、ノーアンサーなんだもの。 
 
ただ、いつもより目がパッチリしてたかもしれません。そ 
れがユキコさんなりの頑張りだったかもね。 
 


  こんにちは。
音楽って、聞く人の心をアクティブに開く作用があると思っています。ハンドチャイムのメンバーが毎年特養の慰問に行くのですが、中に誰かが来ると必ず「うるさい、うるさい」と追い出すそぶりをするおばあさんが居るんです。始めはびっくりしましたが、もう3年続けて行っているので慣れました。そのかた、音楽が始まると静かになるのです。だから職員のかたたちは「来てくださると、とりあえず静かにしてくれるのでありがたいです」と笑います。本当に「うるさい」と思っているなら、音楽が鳴っているときに「うるさい」という筈ですものね。
かねのね [URL] ..6/19 19:12(月)

  かねのねさん、こんにちは。

音楽は万人にとっての共通語ではないかと、思うので
す。肉体的な快不快のレベル以上の意思表現は全く出
来ない義母ですが、心地よい生演奏の音楽は、心の深
いところでしっかりと感じることができているはず、
と私は思っています。

かねのねさんは、ハンドチャイムのグループで特養を
訪問されるんですね。しかも三年連続。やっぱり大変
なこともおありでしょ、いろいろ工夫が必要なので
しょうね。

現在、義母のいるところは、病院の一種ではあるので
すが、介護施設としての色合いがつよいところです。
医療的な治療より、リハビリとか、情操を刺激する活
動が中心。外部からの訪問はとても有り難いものだと
実感しています。

べに丸 [URL] ..6/20 18:05(火)
>> 返信
 

 2006年6月21日(水)
 自宅に帰れますよ
先週、義弟は主治医の先生と面談した。そこでCT、血液、 
細菌、それぞれの検査結果についての所見を聞いたとのこと。 
 
  *肺の一部が繊維化しているのは、この年齢では 
   あり得ること。 
   
  *尿検査で球菌、大腸菌が出たので抗生物質を投 
   与するが、耐性菌の発生を防ぐために回数は制 
   限するということ。 
 
  *時々生じる微熱の原因は特定できないが、自宅 
   療養が不可能なほどではないこと。 
 
えっ、自宅療養が不可能ではない? これはまた唐突な見解。 
ひょっとして、また義弟が無理難題をふっかけて、退院勧告 
を受けたってこと? 
 
いやいや、そうではないらしい。いわゆる急性疾患で治療が 
必要という状態はすでに脱したということのようなのだ。 
 
たしかに、だからこそ介護療養型の医療施設なわけで…。 
実際、日中の何時間かを車椅子で過ごすことが出来るように 
なったし、何よりユキコさんの表情から「虚ろ〜な感じ」が 
消えてきたような気もするし。 
 
すぐにというわけでは、もちろんないけれど、事態は新たな 
ステージに突入の予感。 
 
 


  新たなステージ・・緊張しますね。

今の施設はとてもいいところのように拝見して、
よかったな〜と思っていたのですが・・・
介護療養型の施設にも期限があるのでしょうか。

tako [URL] ..6/22 14:51(木)

  takoさん、こんにちは。

介護療養型医療施設にはたぶん、期限はないと思いま
す。リハビリなどによって身体機能が一定程度回復し
た段階で退院、というケースはあるのでしょうが。

ですから、望めば(そして経済的に許せば)ずーっと
居られるのではないかと思うんですよ。この病院に移
ってまだ1ヶ月たたないのですが、義母の様子はずい
ぶん良好です。理学、作業、音楽などのリハビリがき
ちんと実施されている成果ではないかと…。

ただ、やっぱり「経済的に許せば」ってところが問題
ですねぇ(^^;;




べに丸 [URL] ..6/24 21:20(土)
>> 返信
 

 2006年6月24日(土)
 作業療法中
リハビリルーム、というか 
広く開放的なワンフロア。 
側面には全面ガラス張りの 
作業療法ルームがある。 
 
 
午前中に病院へ着くと、作業療法リハビリ中とのこと。 
さっそく見学に行く。テーブルを囲んで4人の男女の 
お年寄りが、療法士さんに付き添われていろんなこと 
をやっていた。 
 
ユキコさんは、お手玉をひとつ左手に握りしめたまま 
憮然とした表情。テーブルの上にはお手玉がたくさん 
散らばっている。そのお手玉をカゴに入れたり出した 
りする作業をやっているらしい。 
 
でも、ユキコさんは握りしめたお手玉を断固として手 
放そうとしないのだ。療法士さんが手を添えると、よ 
うやくお手玉をカゴに戻す。そして次のお手玉を握ら 
せてもらうとまたもや金輪際放さないゾと握りしめる、 
の繰り返し。 
 
大きなゴム風船を療法士さんがユキコさんに向かって 
フワッと投げるんだけど、完全無視。でも、たまたま 
うまい具合に両手でキャッチ! そうすると、やっぱ 
りガチッとつかんだまま。投げ返すのはイヤみたい。 
 
キャッチ&リリースのリリースが難しいんだなあ、と 
感じました。
 

>> 返信
 

 2006年6月28日(水)
 七夕の短冊
ユキコさんのベッド横の枕頭台 
にこんな短冊が。七夕の準備な 
のだろうか。 
 
 
 
 
 
 
 
たぶん介護士さんが、ユキコさんのお願いごとを代弁 
してくれたんだろうなあ。 
 
でも、あと9回の七夕といったら、ユキコさん百歳だ 
ねぇ〜。
 


  Romeoです。
大変な御苦労をされているご様子、改めて大変な事だな、と他人事ではない思いです。
僕も家内も両親を早くに亡くしているので、自分がこうした大変な役割りをすることはなかったのですが、我々自身がいずれこうした状態になることは有り得ることなので、そうなった時のことを考えると、ちょっと怖いです。

ここでは外国人ですからこの国の人達と同じ扱いを期待出来ないし、夫婦二人きりの生活ですから自分達だけでなんとかしなくてはならないし。
なんとか脳の活性化を図って、いつまでもしっかりした
思いを持ち続けるようにするしか、方法はなさそうです。

ユキさんはこんなに親切に面倒をみてくれる人がいて幸せだな、と羨ましく読ませてもらいました。

Romeo
Romeo ..7/2 17:02(日)

  Romeoさん、こんにちは。コメントを書き込んで下さっ
てありがとうございます。

リタイア後の生活を外国で送る日本人は増えていると
聞きますが、健康であるということが大きな前提条件
になる…確かにそうですねぇ。外国人の立場では、社
会的な扶助を期待することも難しいとすれば、自助努
力にかかってくるわけですね。

時々思うんです。義母の世代は、自分の老後を子供に
託せる最後の世代、ある意味幸せなジェネレーション
だったのではないかと。

ただ、平均寿命があまりにも延びたため、親の面倒を
みている子ども世代の老後が追いついてしまう、とい
う悲しい現実も突きつけられているわけです(^^;;

一筋縄ではいきませんね。

べに丸 [URL] ..7/4 1:08(火)
>> 返信




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