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お昼過ぎに子犬たちの体重を量り、パーちゃんのお乳につけているときに事件は怒った。突然、パーちゃんが血相を変えて立ち上がったのだ。一瞬、何が起こったのかわからなかったのだが、すぐに状況が飲み込めた。 産室のドアを開けて、つっちゃんとヴィー、わかば君が乱入してきたのだ。ドアはちゃんと閉めていたが、つっちゃんがドアを開けてしまったのだ。しまった、油断して「つっちゃん除け」の衝立をドアのところに立てておくのを忘れてしまっていたのだ。 ヴィーやわかば君だけなら良かったのだけど、パーちゃんが一番警戒するつっちゃんが入ってきてしまったので、大事になった。突然立ち上がったパーちゃんが子犬を踏みつけてしまったようなのだ。パニックになってしまったので、はっきりとどの子を踏んでしまったのか、どうなったのかは分からなかったのだが、子犬の悲鳴とつっちゃんとパーちゃんの唸り声で産室は大パニック状態。おまけに、ヴィーとわかば君が子犬たちに近づこうとしてサークルに侵入しようとしていた。 とにかく、子犬たちを守らなければと、半分入っていたヴィーをサークルから引きずり出し、パーちゃん、つっちゃん、と一緒に部屋の外に追い出した。最後にうろついていたわかば君を呼んで部屋から出るように指示。わかチーは素直に従った。おまえ、結構イイコだなぁ〜〜! 部屋の外で、つっちゃんとパーちゃんがまだいがみ合う声が聞こえていたが、二人の仲裁に入るどころじゃなかった。泣いている子犬を抱き上げ、1頭ずつチェック。動きが変だったり、体を触ると痛がったり、泣き止まない子がいないか確認した。しばらくはどの子も怯えた様子で泣いていたが、怪我をした子はいないようで一安心。しばらくして落ち着いてからパーちゃんを呼び戻し、授乳をしてもらったのだけど、どの子も元気にお乳に吸い付いていた。 危なかった。まともに踏んでしまったら、今の子犬たちの大きさでは無事ではすまない。幸い、踏んだのではなく、蹴っただけらしかった。それでも、頭を蹴ったりしていたら、もしかすると大惨事になっていたかもしれないのだ。 とにかく、部屋のドアの管理には注意しなくちゃ。パパにも良く言ってあるけど、なんだか心配。レバー式のドアノブなので、つっちゃんが前足でレバーを押して開けてしまう。回転式のドアノブに交換した方がいいかな。でも、特殊なドアなので、果たして部材があるかどうかだ。とにかく、探してみよう。ドアノブの交換くらいなら、私でも出来ると思うし。 パーちゃんは授乳の時以外は子犬から離れているので、普段はいいのだけど、授乳中に他の犬が吠えたり、騒いだりしないように気をつけなくちゃいけない。他の犬達が吠えているのを聞くと、突然立ち上がってしまうからだ。子犬たちが大きくなれば大丈夫だろうけど、まだまだ小さいからね。パーちゃんが授乳をしている時には、他の犬達を庭に出さないようにしなくては。 虚弱だったり、先天的な欠陥があったりという心配はほぼ無くなったけど、「万が一の事故」というのは子犬たちが巣立つまで油断できない。特にオーナーさんが決まった子は神経を使う。コリーって、すぐに代わりが見つかるような犬種じゃないからね。全員無事に巣立った後の安堵感というのは言葉に言い表せないなぁ。 ☆すっかり赤ちゃんの虜になっちゃったヴィー太郎ちゃん。パーちゃんが許してくれないので、サークルの外でいじけていました。そのうち、いつもの様に強引に侵入してこようとしていたヴィー太郎ちゃん。もちろん、即刻退場!!
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